本を読みました 矢口敦子さんの「そこにいる人」
- 作者: 矢口敦子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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兄弟って――
命って――
谷村という、主人公の直子に想いをよせる男の子が言った言葉
「僕の人生は、どんなものであろうと、僕用にあつらえたんであって、ほかのだれのためでもないだろう」
人生は一から十まで自分のものだ。
自分を生きる。他のだれのものでもない自分を生きる。
直子と二人手をつないで歩くラストシーン。谷村クンのあたたかい手のぬくもりを感じながら、せつないけれどあたたかい気持ちに満たされた。