東野圭吾サン 『片想い』 深い想いを秘めた片想い
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/08/04
- メディア: 文庫
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大学時代のアメフトチームの友情をベースに、ミステリアスな片想いが語られていく。
性同一性障害とか、ジェンダーとか、カストラートとか半陰陽とか。
様々な形で秘められた様々な想いが謎解かれていく。
「男と女はメビウスの裏と表の関係」ややもすれば、裏返った性に行きつくという・・
3年B組金八先生で上戸彩チャンが演じた性同一性障害の女性徒。
その少し前にこの小説は書かれているという。
ドラマを見たからこそ、この小説の深い意味が少しは分かる気がした。
男はこうあるべきもの、女はこうあるべきもの、という考えにとらわれず少数派の人間がいてもいいのではないか。
心と体が違うとは、誰が決めたのか。
大多数の人が持つ特徴と違うからといってそれは障害ではない。ただの少数派の人間ということ。
「バリアフリー」この小説は、男とか女とかを超えた自然体の人間愛がちりばめられている。