ヤングシナリオ大賞 『輪廻の雨』 瀬戸康史クン見たさに・・ 

感動するシナリオとか、自然な展開とかって難しいものだったんですね。
プロのシナリオライターさんって、すごいんだと認識させられた。


「弟を愛する兄の行動が思いもよらぬ悲劇を起こす」とか・・
「世の不条理に苦悩する兄弟の絆を描く」とか・・
一時間で描き切るにはテーマが難しすぎたよね。
なので、突然の展開が多くて。


知的障害のある弟の瀬戸康史クンは、よかったかな〜
可愛い顔は影をひそめていたけれど、淡々とした語り口調で。
兄のことを語る時だけ、少し嬉しそうな表情になって。


育児放棄した父に代わって弟を育てる山本裕典クンも爽やかな大学生で。
でも、一転して今の状況を弟のせいにして罵るあたりから急にガラッと変わりすぎなのが鼻について。
兄弟が手をつなぐシーンが象徴するもの・・分かるけれども、また急に改心などして。


最後の展開も意外性はあるけれど、後味が悪いだけの終わり方で。
貫地谷しほりチャン(兄の彼女)は色々引き金にはなっているけれど、救いになっていなくて。


刑事役の永井大サンとか青木崇高サンとか好きな俳優さんがいっぱいでていたのに、楽しめなかったな〜
いつも過去形で話す弟が、唯一現在形で話す言葉がほころびとなる。
良くできてはいると思うのですが・・
シナリオのせいか演出のせいか・・うぅ〜ん(^-ω-)