『コード・ブルー2』 胸が苦しい・・苦しい最終回

『息もつけない』の言葉どおりに、固唾をのんで見守ったフェロー最後の戦い・・


患者への恐怖心に震える緋山(戸田恵梨香チャン)に、臆病な医師に当たったことを不運とは思わないと言い切る患者の母親。
「医師に診てもらえない人のいる中で(診てもらえているのだから)」というポジティブな思い。
その思いが力になって緋山を支える。そして勇気を取り戻していく姿に涙、涙。


父の乗った飛行機が墜落し、負傷しながらも治療にあたる姿を目の当たりにする白石(新垣結衣チャン)。
生死の境をさまよう患者に、娘のありったけの思いを伝えながら生きてほしいと懸命の治療をする姿に涙、涙。
玄関ロビーで退院していく父との別れのシーンが、せつなくて胸にしみた。


どうしようもない窮地に立たされた藤川(浅利陽介サン)に、黒田(柳葉敏郎サン)からの指示の声。
難しい処置をやりきった後の「よくやった」の一言。信頼関係に支えられて救われる命に涙、涙。
この人は愛しい存在でしたね。ひょうきんでいて真面目な、温かい人柄に何度も救われた気がします。アリガトウ。


何度も繰り返される留守番電話のメッセージ。
はるか(比嘉愛未サン)への愛に溢れていて、何度も何度も泣いた。
「永遠」はない。だからこそ、愛おしい今というひととき。
あたりまえの日常を大切にしたいと思える・・二人で見ることのできなかった咲き誇る桜に涙・・


最後に藍沢(山下智久クン)の綺麗な顔がいっぱい、いっぱい見れてよかった。
「どうしようもない父親でも、いないよりまし」これは、精いっぱいの温かい励ましだったと思う。
どうしようもない物を抱えて、それでも生きていく。ちりばめられた切ない別れ。
人はしょせん一人なのだ・・と。けれど、繋がっているのだと。それが力になるのだと。
歩みを止めない藍沢の姿に「希望」をみつけた。


苦しい・・苦しい最終回の中で見たそれぞれの光。
この世は奇跡で溢れている。気づくかどうかは自分しだい。