『Mother』 高畑淳子サンのキレた演技に胸が痛くなった

生活費に困った奈緒(松雪泰子サン)が、母・籐子(高畑淳子サン)に会いに行くことで実母・葉菜(田中裕子サン)とすれ違い出会う。
感情を殺してすれ違った後に、母の顔になって奈緒の姿を追う葉菜の眼が継美(芦田愛菜チャン)を見つけてしまう。
新しい歯車が回り始めたことによって、今までと違う何かが動き出す。


田中裕子サンが静かな、穏やかな「母」を演じています。
ただただ、奈緒が語る想いを静かに聞きとめる母。
押し殺した中に娘への溢れんばかりの愛情を感じます。すごいです。
『東京タワー・・』の時の賑やかで社交的な母と同じ「母性」を感じています。温かくて気持ちいいです。


もう一人の母、高畑淳子サンが娘に逢った実母を「そんな資格はない」と罵る。
こちらも、すごい。高ぶった感情を爆発させる「育ての母」の愛。
大河ドラマで殿(堺雅人サン)が亡くなった報告を受けて、悲しみと怒りのあまりに篤姫(宮崎あおいチャン)を切り花で打ち付けるシーンがよみがえってくる。
実母への(生んだ事実に対する)羨望を含んだ言動に育ての母の「母性」を感じて、胸が苦しくなる。


最後に特大のハッピーエンドが見られることを、強く強く希望します TωT)/
でも・・うっかりさんは、不治の病なんですよね・・バスタオル用意しておきます。悲しいけれど・・